安心典礼 今月(5月)のお話

~令和の始まり~

平成が終わり、元号が令和に変わりました。仏事では端午の節句がある5月ではありますが、今年は改元の年でありますので、今月のお話は平成を振り返るとともに天皇の皇位継承についてのトピックにしてみたいと思います。

みなさんにとって平成はどのような時代でしたでしょうか? バブル景気に始まり空前の好景気の中、平成は幕を開けましたが、ほどなくしてバブルが崩壊、一転して世の中が冷え切り、追い撃ちをかけるように自然災害や凶悪な事件が次々に起こりました。日本は元より地震災害が多い国ではありますが、特に平成時代には阪神淡路大震災、東日本大震災など数十年或いは百年に一度といわれる災害に見舞われました。そんな中、天皇皇后両陛下は各地の被災地に赴き、被害に遭われた多くの人々に寄り添い、励ましのお言葉を掛けてこられました。どれだけ多くの被災者の方々が救われたことでしょう。いつの時も両陛下の心の中には国民の平和と安寧があったのだと感じます。

両陛下は象徴としてのお役目はもちろん、様々な公務を果たしながら各地へ赴き、多くの国民を慰め励ましになってこられました。そのようにして30年の月日が流れ、今年天皇の位を退かれて皇位を皇太子様に引き継がれました。新天皇皇后両陛下もこのご意思を継がれ、これから国民に対して変わることなく平和と安寧の心を持って寄り添っていってくださることでしょう。

令和の出典となった万葉集が注目されています。「初春の令月(れいげつ)にして、氣淑(きよ)く風和ぎ、梅は鏡前の粉を披き、蘭は珮後(はいご)の香を薫す。」悠久の歴史と四季折々の美しい自然、こうした日本の国柄をしっかりと次の時代に引き継いでいき、国民それぞれが自分らしい花を咲かせる世の中になっていくことを望んでいます。